シネマテークたかさき

私が高崎に引っ越すとき、楽しみにしていたひとつが、「シネマテークたかさき」。
アイビー・ガーデンから歩いて3分。 上映時間の5分前に出かけても間に合います。

上映されるのは、最新のハリウッド映画や話題作ではなく、ヨーロッパや日本の旧作映画が中心。
プログラムには、監督や俳優もあまり聞いたこともない、地味で、あまり宣伝されていない作品ばかりがならんでいます。
この手の映画は、レンタルショップに行ってもなかなか手にとることがありません。

とくにヨーロッパ映画は、すごく退屈か、心に残る印象的な映画か、あたりはずれが激しく、
しかも、作品を最後まで見なければそれが判断できない…。
「なんだかつまんない…」と思ってみていても、
見終わった後、しみじみと良い映画だったということも珍しくないのです。

「アクションがすごい!」とか「感動して泣いた」とか、「セットが素晴らしい!」とか言えないけど、じんわりと深い味わいを楽しむのがこの手の映画の醍醐味です。

今日見た映画は「別離」。イラン映画です。
主演の俳優が美男美女で、このタイトル。甘いラブロマンスを期待してみたのですが…。
かなりシリアスな人間ドラマでした。
期待は外れたけど、映画としてはとてもいい映画でした。

こういう映画は、やっぱり映画館で見るに限ります。
家で見ていると、途中で見るのを止めてしまったり、集中力が続かないので、何度にも分けて見ることになるから。

そして、こういう映画は、ひとりで見るのに限ります。
なぜなら、映画館を出るとき、「よかったね~」とか「おもしろかったね~」とか、簡単に言えないから。

さらに、こういう映画館は、歩いて行ける距離にあってほしい。
わざわざ車や電車に乗っていくのではなく、時間があいたときにいつでもフラリと出かけられるから。

座席数は、60席くらい。館内はすっきりときれいで、ゆったりとみられます。
当日券は1700円だけど、ぴあで回数券を買うと、3枚3990円。

やっぱり、いい映画は映画館で見なければ…

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