Archive for the ‘本と映画’ Category

小説「平場の月」 朝倉かすみ

 話は、50才の主人公青砥が、中学時代の初恋の相手である須藤葉子に再会した日の思い出から始まる。1年前のその日のことを、青砥は彼女の表情や声のトーンまで細かく記憶している。 その再会からまもなく、葉子は進行性の大腸がんと […]

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自閉症の僕が飛び跳ねる理由

正直なところ、私は自閉症の人は他人の言うことをあまり理解できず、知能も劣っているように感じていた。記憶や計算など特殊な能力を持っている人が存在することは知ってはいるけど、なんだか、わけがわからない人のよう見えてしまうのだ […]

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小説「ロンリネス」桐野夏生

この小説の主人公は、賃貸でタワーマンションに住み、その1階にある保育園に子供を預けてそば屋のアルバイトをしている主婦。 私にはまったく理解できない人種で、読み進みながらも違和感満載。 なんで夫が高給取りでもないのに家賃の […]

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小説:「羊と鋼の森」宮下奈都

「羊と鋼の森」という不思議なタイトルは、ピアノを表している。 ピアノの音は、鋼でできた弦を羊毛のフェルトで叩くことで作り出され、その音色は無限に変化して様々な景色を見せてくれる。 そのことを教えられた17才の高校生が、あ […]

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「コンビニ人間」村田紗耶香

主人公は36才の未婚女性、古倉恵子。 コンビニでアルバイトを始めたのは大学時代。コンビニ店員として働き始めたとき、恵子は初めて自分が「世界の正常な部品」になれたと感じ、自分の居場所を見つけた。それ以来、18年間同じコンビ […]

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「人生が変わる白内障手術」山崎健一朗

花粉症を発症してから、長年愛用していたコンタクトレンズが入らなくなった。コンタクトのときには1.2あった視力はメガネでは1.0に落ちた。マスクをすると曇るし、汗をかくと滑り落ちてくるし、常に鼻の上に異物をのせている違和感 […]

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「大家さんと僕」矢部太郎

久しぶりに、蔦屋書店に行きました。 併設のタリーズコーヒーに持ち込んで読んだ本は、タレントの矢部太郎さんが書いた「大家さんと僕」。 一軒家の1階に大家さん、2階を矢部さんが借りて住んでいます。大家と入居者という関係のなか […]

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「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」

以前から本屋さんに平積みされていたのですが、表紙がギャルの写真なので、ずっと合格した本人が書いたものだと思っていました。 実際に読んでみると、著者はギャルを指導した塾の先生。表紙の写真も慶應大学に合格した本人ではなく、モ […]

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小説:「影法師」

石高によって武士の階級が明確に分かれ、厳しい上下関係が存在した江戸時代の幕藩体制下。 高い志を抱いた才能ある二人の若者が選んだ人生の明暗を描いています。 主人公、名倉彰蔵は、藩士の中では下士という低い身分から国家老にまで […]

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暮しの手帖

「暮しの手帖」は、昭和23年に創刊された歴史ある主婦向けの雑誌。 手にとってパラパラとページを繰ってみると、いくつかの点で他の雑誌と大きく異なります。 まず、カラーページが少ない。文字が多い。 紙の質が、他の雑誌のように […]

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