映画「奇跡のリンゴ」
育てている植物が害虫や病気にやられると、けっこうヘコみます。
害虫は、あっという間に数を増やして全体に広がり、
青々としていた葉っぱをあらかた食いちぎってしまう。
病気はもっとやっかいで、
つぼみを付けていた植物もみるみるうちにしおれてしまい、
一夜にして無残な状態に…。
一度そういう状態に陥ると、もうどうやってもすぐには元気にならず、
次の季節まで、じっくり回復を待たなければなりません。
素人のガーデニングならそれでも実害はないのですが、
農業を生活の糧にしていれば、作物が採れず、死活問題です。
無謀にも、自分の農地にあるリンゴの木すべてを使って無農薬栽培の開発に挑んだ人がいました。
農薬散布をしないリンゴは虫がつき、病気になって葉をおとしてしまいます。
広い農地がありながらも毎年まったくリンゴを収穫できず、
結果がでないまま、何年にもわたって試行錯誤ばかり繰り返す日々。
極貧にあえぎ、ついには農地を半分売却。
周囲からは変人、カマドケシ(ごくぶつしの意)と呼ばれ、死をも覚悟します。
「奇跡のリンゴ」は、
無農薬リンゴ栽培が「神の領域」とも言われたなか、
地道な研究をつづけた木村秋則さんの実話をもとにした映画。
「俺が諦めるということは、全人類があきらめる、ということなんだ」
という言葉が心に残りました。
阿部サダオがいい味だしていて、最後は泣けます。
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