「大家さんと僕」矢部太郎

久しぶりに、蔦屋書店に行きました。

併設のタリーズコーヒーに持ち込んで読んだ本は、タレントの矢部太郎さんが書いた「大家さんと僕」。

一軒家の1階に大家さん、2階を矢部さんが借りて住んでいます。大家と入居者という関係のなかで、二人の心温まる交流がユーモラスに描かれています。

大家さんはかわいらしく品のいいおばあさんで、「私もいつかこんな大家さんになりたい」と思える理想的な大家さん。矢部さんとはお互いに気遣ったり、気遣われたりしながら、ときどき一緒に伊勢丹へでかけるお食事デートもします。

「トークは苦手」という矢部さんは売れっ子芸人とはいえず、仕事にもときどき空きがでます。が、そのぶん、大家さんにゆっくりつきあってあげる心と時間の余裕がありました。そんな二人の関係からほのぼのとした作品が生まれ、ついには手塚治虫文化相短編賞を受賞。この本はベストセラーとなって本屋さんに平積みされています。 

トークは苦手なままかもしれませんが、芸人としての幅は大きく広がったようです。

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