映画「一命」

この映画は、3Dで上映されたらしい。
映像はちょっと暗いけど重厚感があり、セットもいいかんじで作られている。

主役の市川海老蔵は、声よし姿よし。
迫力ある殺陣の場面で歌舞伎役者らしい見せ場づくりをしている。
脇をかためるのは、瑛太と満島ひかるちゃん。
いい役者がそろったな、という印象でした。

なのに、映画を見終わった後、
「極貧生活って、ああいうのをいうのね~ 辛そう…」くらいの感想しかでてこない。

なんか、モヤモヤする~!!

というわけで、原作にあたってみることに。
「異聞浪人記」(滝口康彦著)は、30ページ程度の短編。
一言でいうと、武士道の極みともいわれる「切腹」の意義と
武士として、人間として何に命をかけるべきかを問う作品のようです。

映画で最も強調されていた切腹シーンや最後の殺陣はかなりあっさり書かれています。

カンヌ映画祭で上映されたというけど、
凄惨な切腹の場面を長々と見せられるので、気分悪くなっちゃった人もいるんじゃないだろうか。
(私は観ていられず、早送りしました)

ギター侍(古いけど)ばりに、
「残念! 切腹!!」と言いたくなってしまう映画でした…。

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